持つだけで環境問題に寄与?!エコレザー・ヴィーガンレザーバッグとは

ヴィーガンというと、食事のイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、実はファッションの分野でもヴィーガンが注目されています。
近年、サスティナブルで環境に配慮しているだけでなく、その特性を駆使してデザイン性の高いバッグが続々と登場しているエコ&ヴィーガンレザーのバッグの人気が高まっています。その魅力や特徴とともに、特に注目度の高いブランドをご紹介します。

エコレザー・ヴィーガンレザーとは?
そもそも、エコレザー・ヴィーガンレザーとはどういった生地なのでしょうか。

ヴィーガンレザーとは
動物由来の原材料は使用せず、植物由来・石油由来の原材料を使用したレザーのこと。技術の発展により、プラスチックやビニール製のものだけでなく、トウモロコシやパイナップル、ぶどう、きのこなど様々な植物を原材料にしたものも続々と登場しています。

エコレザーとは
リアルレザーの作成時に出た端切れを天然素材や樹脂と混ぜたもの。エコレザーの「エコ」は「エコロジー(生態・環境)」を意味しており、製造から輸送・販売までにかかる環境への負荷を配慮し、皮材料など環境だけでなく、人への影響が少ないものを使用したレザーのことです。

ヴィーガンレザー・エコレザーが注目を浴びる背景
それらの生地が注目を浴びることになった背景には、近年のエシカル・サスティナブルな2つの観点が大きく影響しています。

①環境負荷問題の観点
リアルレザーの製造工程ではかなりの環境負荷が発生します。製造工程のひとつ「なめし」はレザー製品のテクスチャーに関わる重要な工程ですが、この作業の際に大量の水が使われます。
ウォーターフットプリントネットワークの計算によると、1kgの牛革をつくるために17,000Lの水が必要とのこと。世界的な水不足のおそれがある今の時代、無関心ではいられない使用量ではないでしょうか。
また、環境汚染にも大きく影響しています。なめし作業で出た排水には動物の毛や化学薬品が含まれており、河川を汚染しています。日本では製造業者の水質汚染対策によって大幅に改善していますが、他国では必ずしもそうではありません。
なめしによる水質汚染のため、汚染された地区ごと工場が閉鎖されたバングラデシュの例もあるほどで、いかにファッション業界が環境に負荷をかけているのかが分かります。 

②アニマルウェルフェアの観点
近年、アニマルウェルフェアが広く知られることにより、ファッションやライフコンテンツから動物の犠牲を減らしたいという考えが浸透しはじめました。
リアルレザーは動物の犠牲なくしては製造できません。その犠牲を避けようと願う人の間でヴィーガンレザーが注目を集めるに至ったのです。
アニマルウェルフェアはファッショントレンドでとくに注目されており、ヴィーガンレザーへの関心だけではなく、リアルファーからエコファーへの転換を考えるファッショニスタも増加しています。
今後、ヴィーガンレザーやエコファーの魅力が彼らによってブラッシュアップされ、グローバルなファッショントレンドを牽引する日がおとずれるかもしれません。


ヴィーガンレザーの主な種類と特徴

1. 合成皮革
合成皮革は製品の基になる材料に不織布以外をもちいたもので、主に布地の編物や織物がベースになっています。布地の上にポリウレタン樹脂を厚く塗り、表層を天然皮革に寄せたテクスチャーにしています。雨・水・傷などに強く、手入れ不要のメリットがありますが、加水分解によって経年劣化でひび割れが起きやすいデメリットもあります。

2. 人工皮革
人工皮革は化学で天然皮革の構造を忠実に再現したものです。天然皮革のコラーゲン層にあたる部分にナイロンやポリエステル繊維を使っている為、天然皮革と似たテクスチャーを持っています。傷に強く、天然皮革とほぼ同様のデザインや加工が楽しめるメリットがある一方で、デメリットは合成皮革と同様、経年劣化しやすいことです。

3. 天然由来のヴィーガンレザー
トウモロコシやパイナップル、ぶどう、きのこなど様々な植物を原材料にし、皮革の構造を再現したものです。天然由来のヴィーガンレザーはリアルレザーよりもコストパフォーマンスがよく、使う素材によってはすぐれた撥水性や独特のテクスチャーが楽しめます。

おしゃれな「エコレザー・ヴィーガンレザー」バックおすすめブランド3選

1. Stella McCartney(ステラマッカートニー)
発表をしたアイテムの約80%が環境に配慮されたものだというサステナビリティへの徹底ぶりが話題の「Stella McCartney(ステラマッカートニー)」。アイコンバッグともいえるブランドロゴをかわいらしくあしらった「ステラロゴ・クロスボディバッグ」は、肌触りやわらかな「Alter Mat」ヴィーガンレザーを使用したタフなバッグで、汚れやキズに強いのが特徴です。

2.THE MOIRE(テモワール)
2019年イタリア発、サステナブルや動物・自然保護に配慮したアイテムを展開するブランド「THE MOIRE(テモワール)」。上質なレザーのように見えるのに、ヴィーガンレザーを使用し、独創的なフォルムやデザインのバッグが展開されています。

3.JW PEI(ジェイダブリューペイ)
ロサンゼルスに拠点を置く、環境に配慮したバッグを展開している「JW PEI(ジェイダブリューペイ)」。ヘイリービーバーなど、身につけているアイテムが注目されているおしゃれセレブたちが持ち歩いていていることで爆発的な人気になりました。ヴィーガンレザーを使用した斬新なフォルムのバッグが多く、コーデの主役級バッグを比較的お手頃な価格で手にいれることができます。


まとめ
今回はエコレザー・ヴィーガンレザーについて、いくつかある種類の特徴や素材、エコレザーを使うメリットやおすすめのブランドをいくつかをご紹介しました。
動物由来の素材から出来たリアルレザーは、動物の命を奪う上に化学物質を使用するため、最後は土に還すことができず、環境負荷問題に関わってきます。さまざまな面から見ても、現代の生産方法ではあまり持続可能な素材だとはいえなくなってきました。
技術の進歩によってリアルレザーに代わるさまざまな植物皮革が登場した今こそ、持つだけで環境問題や動物愛護活動も同時にできる、そんな素敵なヴィーガンレザーアイテムを見つけてみるのもいいかもしれません。

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