地球環境を考えたヴィーガン、サスティナブル対応のおせちが登場!

お正月といえば年越しそばやお雑煮、そしておせちですね。おせちというと、年越し前からおせちの準備をされていた方は多いのではないでしょうか。近年、デパートやスーパーやコンビニなどでもおせちは販売されており、おせちを注文することが主流になってきているかと思います。

最近は、合成保存料や、合成添加物を使用せずに無添加にこだわったおせちや、自然栽培、有機栽培の食材を中心にマクロビオティックに基づいて手作りしているおせちも増えてきました。
また、洋風おせちなどの創作おせちが登場している中、近年、プラントベースやヴィーガン、サスティナブルに対応したおせちも販売されるようになりました。

ヴィーガンに対応しているおせちは動物性の食材を使用していないため、乳製品や卵アレルギーの人も安心して食べることができます。今回はそんなヴィーガンのおせちや、企業が取り組んでいる活動についてご紹介します。

そもそもおせちとは
おせち料理は、現在ではお正月に食べることの多い料理です。「おせち」という言葉はもともと暦上の「節句」を指し、季節の変わり目に祝い事を行う「節(せち)」の日に食べる料理だったそうです。かつて平安時代の朝廷は、正月を含む5つの節に「五節会(ごせちえ)」の儀式を行い、おめでたい日に特別な料理を用意していました。江戸時代に幕府が「節句」の名称で公式な祝日として定めると、庶民の生活にも浸透したことでおせちと呼ばれるようになったと言われています。

当時のおせちは季節の野菜や豆腐、こんにゃく、昆布などを使った料理が中心で、収穫の報告やお礼の意味を込めて神に供えられていました。「福が重なる」と言われる重箱につめて保存する方法は江戸時代に入ってからだそうです。

三が日は「縁を切る」につながる包丁は使わないなどの言い伝えや、接待で忙しいなどの理由から年末のうちにおせちの味を濃く作ることで保存を効かせ、正月は台所に立つ回数を減らしたと言われています。

現代では伝統的なおせちや、中華風や、イタリアン風などのアレンジされたおせちを見かけますし、有名な料亭などで作ったおせちを通販で楽しめるようになってきています。

年初めなので、縁起のいいものを食べたい方や、普段から健康に気を遣っている方、普段から体にいいものばかり食べていられない方も、素敵な一年にするためのスタートを切るために欠かせないおせちですが、おせちを通して環境問題の理解を深めてみるのはいかがでしょうか。

ヴィーガンやサスティナブルに対応したおせちについて、皆さんどんなイメージがあるでしょうか。

ヴィーガンおせちとは
ヴィーガンおせちとは肉や魚、卵、乳製品などの動物由来の食材を一切使用せずに作られたおせちです。
メーカーによって様々な種類のヴィーガンおせちがあります。

お肉の代わりに大豆ミートを使用することで、動物性の食材とほぼ同じ味を楽しむことができる和洋折衷のオリジナルおせちだったり、京都府の自然な環境で育った野菜を使用した京野菜を中心とした精進おせちなど、ひと口にヴィーガンおせちといっても企業によってコンセプトがあり選択肢が広がりますし、どれにしようか迷ってしまいます。

おせちを通して環境問題に取り組む企業の背景


なぜ近年、ヴィーガン、エシカル、サスティナブルなおせちが増えてきているのでしょうか。

環境問題:
エシカルは直訳すると「論理的な」「道徳的な」と言う意味合いを持っています。環境や人、社会への配慮という意味合いで使用されることが多くなりました。商品の大量生産、大量消費、大量破棄により地球温暖化や海の汚染により地球環境が少しずつ悪化しています。

また牛や豚などを生産する過程で広大な土地を確保するための森林伐採や多くの水を使う他、排泄物による水質汚染、温室効果ガスを排出することがわかっています。

社会への配慮:
日本で販売されている商品は全て国内で生産されているわけではなく、発展途上国で作られているケースもあります。
発展途上国の生産者は商品を作るために低賃金での労働を強いられており働き続けても貧乏から抜け出せない人が多くいます。
エシカルな取り組みは貧富による格差に配慮した商品が販売されているので、社会問題への貢献が可能になります。

地域への配慮:
海外からの輸入は運搬時に出るCO2の排出による温暖化への影響も伴います。
地域で販売されている商品の購入はそのまま地域の活性化につながりますし、運搬時に出るCO2の削減にも貢献できます。

食品ロス:
一般的に元旦から三が日にかけて食べられるおせち料理ですが、予約期間やお正月が過ぎると、まだ賞味期限を超えてないおせちでも販売することが難しくなります。買い手がいなくなってしまうと、丁寧に心を込めて作ったおせちであっても食品ロスとなってしまいます。

毎年、注文のばらつきがあるおせちは販売予測が難しく、受注数に合わせて生産数をコントロールすることが難しいことや、品数が多いため品数の倍以上の材料を調達することになるそうです。
そして、予約数が確定してもおせちは正月までに確実に届けないといけない商品のため、トラブルを避けるために余剰分を足してつくる企業も多いそうです。
毎年需要が変わるため、予約を受け付ける前から多く販売数を見積もって製造を開始し、お正月が過ぎると、食品ロスが発生してしまいます。イベントを過ぎたからと言って商品そのものの価値は落ちませんが、季節のイベントに合わせて作られた商品はイベント終了後には需要がなくなり食品ロスが発生してしまいます。

環境問題に対応した企業の取り組み
調達、環境、社会問題の観点から食のサスティナブルを意識した商品を提供する企業が増えてきています。フードシステム上の調達、環境、社会の観点から半径80km圏内から仕入れた地産食材や、フェアトレードの食材を使用しておせちを作る企業があります。

また魚の乱獲、海洋環境の変化などにより水産資源は世界的に減少傾向にあります。漁獲量の減少により漁業の担い手も減少傾向になっているそうです。これまでの「獲る」漁業から陸上養殖を始めとする海を「休ませる」方法で作る水産業や海や魚を守る企業も増えてきています。
サスティナブルに生産された魚を選択することにより、美味しさも追求しながら海を休ませることができます。

コンビニ大手各社では食品ロスに対する関心が高まっており、規格外品や端材を活用した商品開発を進めているそうです。ローソンで販売されている「もったいないおせち」は、通常のおせちを製造する過程で出てしまう端材や規格外食材を使用しています。実割れしたそら豆、変形ちょろぎ、ちぎれスモークサーモン、折れ数の子、皮めくれ黒豆などが入っているそうですが、予約を開始したところ500台が即日完売したそうです。

おせちを通してできること
近年、環境問題や社会問題に取り組む企業が増えてきており、ヴィーガン、サスティナブル、エシカルを取り入れたおせちを販売する企業も増えてきています。企業もそうですが、消費する私たちも環境問題や社会問題に対して意識した選択をすることで、環境問題や社会問題に貢献することにつながります。

環境問題に対しての企業の取り組みもさまざまです。
環境問題に取り組んでいる方もこれから理解を深めようとしている方も環境にやさしいおせちを食べて新年を迎えてみるのはどうでしょうか。食べて美味しいだけではなく、環境に貢献していることにつながりますし、おせちを販売している企業の環境に対しての取り組みの意味を知ることでおせちの楽しみがより増すかと思います。
またヴィーガン対応のおせちであればヴィーガンの人もそうでない人も一緒に楽しい時間を過ごせると思います。
一年のはじまり、おせちを通してエシカル、サスティナブルに触れてみるのもいいかもしれません。

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