【環境問題に取り組む!EV化とともにヴィーガン仕様の車が増えつつある背景】

近年、環境問題に取り組む企業が増えてきており、それに伴いサスティナブルやエシカル、ヴィーガンを生活に取り入れる生き方を選ぶ人達が世界中で増えてきています。

世界中の自動車メーカーではレザーフリーの動きが見え始めてきています。

自動車メーカーにおいては、自動車による排気ガスなどの地球温暖化への負担が課題となっており、環境への負担が少ないEVやPHV、ハイブリット車へシフトする取り組みを行なっています。

それに加えて、今、海外の高級車メーカーをはじめとして、本革の使用を減らしていき、合成皮革などのヴィーガンレザーを採用する動きへと変わってきているそうです。

車の内装には本革ならではの風合いや、汚れにくいというレザーの性質があるため、日光による色落ちやシワや過度な擦れを防ぐためにも合成樹脂コーティングをするなど複雑な工程経て作られており、牛皮が多く使用されています。

牛の皮が、皮革の原材料として使われてることが多いですが、牛を飼育するには大量の飼料や土地、水が必要であり、温室効果ガス排出量の14%を家畜が占めていると言われています。

森林破壊をはじめとする畜産による環境への悪影響を懸念し、レザーを使用せず、合成皮革やヴィーガンレザーを使用することで動物愛護や環境問題に貢献できることから自動車メーカーでは、ヴィーガン、サスティナブル、エシカルを取り入れる動きへと変わってきているそうです。

環境問題にに貢献しているヴィーガン対応の車とは

ヴィーガンと聞くと食品や食材に動物や動物由来の成分が使用されてないものを摂取することをイメージされる方が多いかと思います。

ヴィーガン対応の車と聞くとみなさんどんな車をを想像しますか。

ピュア電動スポーツセダン「e-tronGT」

自動車メーカーのアウディは、アウディのピュア電動スポーツセダン「e-tronGT」で、室内のインテリアが全てレザーフリーの車を発表しています。

シートにはペットボトルや布の端切れを再生したポリエステル繊維でウールのような風合いを持つカスケードクロスと人工皮革を採用。

カーペットには生産廃棄物や布地、使用済みの釣りの網からできたリサイクルの編み糸を使用し、上品で快適なインテリアを両立しているそうです。

ピュアEVの新型車「C40 Recharge」

ボルボではピュアEVの新型車「C40 Recharge」を皮切りに、すべての新型EVに本革を使用しないと発表しました。

本革の代わりに、レザーフリーの内装材「Nordico(ノルディコ)」というボルボカーズが開発した新しいインテリア素材を使用しています。ノルディコはペットボトルのリサイクル材、スウェーデンやフィンランドの持続可能な森林から採取された生き物由来の素材、リサイクルされたコルクなどを使用したテキスタイルで構成されているそうです。

テスラ「モデル3」

2019年の夏より、モデル3のハンドルにヴィーガンレザーの採用を開始し、シートも含め100%動物性レザーフリーとなりました。

テスラは、電気自動車業界で世界最大手の、米国・カリフォルニア発のグローバルカンパニーです。電気自動車を開発・販売し、エコフレンドリーな企業として知られています。

自動運転技術などの先進技術でも注目されていたり、電気で駆動しているとは思えないほどの加速力を持っていたりするなど、新しい価値を提供し続けている会社です。

レザーフリー車が与える環境問題の取り組みとその背景

環境負荷が少ない乗り物として普及している電気自動車(EV)ですが、普及の背景には地球温暖化という環境問題が存在します。地球温暖化は大気中の温室効果ガスの増加によって地表が温まり、気温が上昇したり、地球全体の気候に影響を与えるとされています。

世界全体でのガソリン車の利用は温室効果ガスの一つであるCO2(二酸化炭素)を大量に排出するため、地球温暖化が進行する原因とされています。

このような理由から温室効果ガスの削減を目指して、走行時にCO2を排出しない電気自動車が推進されてきました。

また車のシートに使用されているレザーも地球温暖化と関連付いています。今、レザーフリーは動物福祉の観点とともに、温室効果ガスの観点でも重要な課題だとされています。

世界の温室効果ガス排出量の約14%を家畜が占めており、その大部分は畜産によるものだそうです。

動物畜産は広大な土地を確保するための森林伐採や多くの水を使うほか、排泄物による水質汚染、牛のゲップによるメタンガスも温室効果ガスに繋がり温室効果ガスを大量に排出することがわかっています。

車1台には何頭分もの動物の革が使用されていますが、その多くは牛です。レザーのインテリアのためにそれだけの牛が必要となります。

車のEV化とレザーを使用しないインテリアの移行は環境保全のために、自動車メーカーに求められる課題となってきています。

サスティナブルやエシカル、環境のことを考えた車業界での取り組み

世界的なEVへのシフトの動きに反映して次世代EVのコンセプトカーが開発されてきています。また植物由来の新素材や端材のアップサイクルなどの取り組みをしている企業も増えてきています。

竹を活用したインテリア レクサス

2026年の市場導入を目指す「LF-ZC」はドアの内装の部品に竹の繊維と銅の糸を編み込み、光の反射や照明によって表情が変わるデザインになっています。

竹は成長が早く、放置された竹林が周囲の樹木を圧迫したり、土砂災害の原因となる竹害が各地で起きており、レクサスは竹を車素材として活用することで、竹害の解決に繋げつつ車を通して、お客様に新しい体験価値を提供したいと言っています。

2035年にはバッテリーEV100%のブランドになることを掲げています。

使用済みアクリル樹脂を再利用 ホンダ

ホンダは2021年以降、三菱ケミカルなどとアクリル樹脂の水平リサイクル(同じ性能・品質の材料として再生すること)の実証実験に取り組んできました。SUSTAINA-C Conceptのボディパネルには、クルマのテールライトのカバーやコロナ禍で使われたアクリル板を水平リサイクルしたアクリル樹脂が使われています。

アクリルは発色がよいため、塗装せずにそのままクルマのボディに使えます。クルマの製造工程で出る二酸化炭素(CO2)のうち80%が塗装工程で排出されているといい、塗装を省くことでCO2排出を大幅に削減できるそうです。

車業界が環境問題に取り組んだ未来

今、たくさんの自動車メーカーが環境問題に取り組むためにEV車への移行や、レザーフリー、サスティナブルな自動車開発に取り組んでいます。

車のレザーフリーに対しては合成皮革を使用したり、植物性の物を使用したり革を使わない工夫をされている企業が増えてきていますが、技術開発がまだ浅いため、コストが高いことも課題の一つです。

電気自動車は自動車の走行中にCO2を出さないことから環境に優しいとされてきました。しかし、自動車の製造、運搬、燃料の製造、リサイクルの過程においては必ずしもそうとは限りません。

電気自動車のライフサイクルCO2排出量(自動車製造から運転、廃棄までに発生したCO2の量)は、走行時はCO2が排出されないものの、製造時にはガソリン車などよりもCO2の排出量が多いことが指摘されています。

このような二酸化炭素負荷だけでなく、電気自動車の製造に由来する問題としてバッテリーに用いる鉱物資源の生産、精錬に関する水質汚染や土壌汚染などの課題もあります。

自動車メーカーが環境問題に取り組む中での課題はたくさんありますが、それぞれの企業で環境問題に対する取り組みとしてレザーフリーやリサイクルなどさまざまな工夫を取り入れている企業が増えているのは素敵なことですよね。

私たちも車を購入する際、企業が環境に対してどのような取り組みをしているのか知ることができますし、環境問題に取り組んでいる企業の車を使用することも、地球環境に優しい取り組みに繋がると思います。

自分たちがどのように環境問題に取り組んでいきたいか考えて、その考えに合った自動車メーカーを選ぶこともいいのではないでしょうか。

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