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COLUMN

【ヴィーガン事業コラム vol.1】ヴィーガンに興味を持ったきっかけ

2021.11.01

当社は新事業として「ヴィーガンアドバイザー事業」を開始いたしました。

Vegan検定1級・2級を取得し、ヴィーガンアドバイザーとしてさまざまな企業や店舗に携わる土井あゆみ(株式会社GIVER代表取締役)が、なぜこの事業を開始するに至ったのか、どのような事業展開をしていくのか、インタビュー形式でお話しさせていただきます。

–この度、ヴィーガンアドバイザー事業を開始されたそうですね。あゆみさんもヴィーガンを実践されているのでしょうか。

私の場合、ヴィーガンの飲食店を使わせていただいたりすることも多いのですが、自分自身は完全ヴィーガンではありません。お肉はほとんど食べませんが、新鮮なお魚や飼育方法に配慮された卵は食べるので、菜食中心の「ペスコ・ベジタリアン(ペスカタリアン)」「オボ・ベジタリアン」の食生活をしています。

食事にいく際は、自分はヴィーガンに近い食事を摂りますが、お互いに心地よく過ごしたいので、一緒にいる人に強制することはありませんね。

–そうなんですね。ヴィーガンについて世の中でも少しずつ話題になり始めていると感じますが、あゆみさんがヴィーガンに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

実は、約3年前に体調を崩したことがきっかけです。

ある時、原因不明の体調不良で救急車で運ばれるまでの状態になり、いくつも検査をしたのですが、いっこうに原因が分からず困っていました。そんな時、知り合いのドクターから「もしかしたら遅延型アレルギーかもしれない」と言われたんです。

アレルギーといえば、一般的には原因となる食物を摂ったあとすぐ(通常30分以内)に発症する、呼吸困難、かゆみ、じんましん、腹痛などを引き起こすものを想像しがちです。

しかし実際には、アレルギーに関与する抗体は2種類あり、原因となる食物を摂ってから半日〜数日の間に発症する「遅延型(遅発型)アレルギー」というものも存在します。

時間が経ってから発症するために原因がわかりづらく、肌荒れ、消化不良、倦怠感やイライラなど症状も多様なので、特定されづらいのだそうです。

日本国内では、アレルギーの検査は即時型のみが保険適用となるので、遅延型アレルギーの検査は適用外で数万円かけて、アメリカに血液を送って検査結果が返ってくるのを待つという時間がかかるものです。

しかし、それで原因が明らかになるなら……と思って検査を実施しました。

結果を見てみると、「卵白」「乳製品」のアレルギー値がかなり高く、当時の体調不良の原因になっている可能性が高いと診断されました。そこから卵・乳製品を食べないように気をつけはじめました。

–なるほど、アレルギーがきっかけで食べるものに気をつけるようになったんですね。

そうですね。ただ困ったことに、乳製品と卵を避けると、食べられるものがとても制限されてしまうんです。食事をする時や買い物の際は成分表を見る習慣がついたのですが、乳製品も卵も全く使われていない食品を探すのはひと苦労ですし、飲食店でもかなり注意して食事をしないといけません。大好きだったケーキやプリンなど洋菓子はほとんど食べられず、泣く泣く我慢している状況だったんです。

そんな時に出会ったのが、ヴィーガンでした。

我慢していた洋菓子も、ヴィーガンの飲食店のものであれば食べられるものがたくさんあることを知り、実際に食べてみるととても美味しく驚きました。

野菜が多く、カラフルで見た目も美しいし、動物性のものを使わないのでヘルシーで、罪悪感がありません。乳製品を使わない分、ホイップやクリームも重くなく、消化の負担も少なく食べられます。

アレルギーを気にして「除かないと食べられない」ということに意識が向きがちでしたが、「ヴィーガンだったらどれを食べても大丈夫」と気にせず食べられるようになったことが大きな喜びだったんです。

–それは確かに嬉しいですよね。そこからヴィーガンについて知っていく中で、どう感じられましたか?

学んでいく中で感じたのは、身体にも良いし、環境にも良いし、良いことづくめだなと思っています。

ヴィーガンになるきっかけは様々で、宗教的な観点や動物愛護、環境問題、健康などさまざまな観点を持ってヴィーガンに取り組む方がいます。世の中的にはまだマイノリティではあるものの、SDGsや昨今の食糧問題への取り組みの中で、注目が高まっているのは間違いありません。

私がこうして事業としてヴィーガンに取り組むことで、同じように体調不良に悩む人のお役に立てたらいいなと思いますし、週1でもいいのでヴィーガン生活をして、環境や自分の身体を労ることに意識を向ける人が増えたらいいなと思っています。