本記事は7月4日の出版記念講演会の内容を一部ピックアップし、加筆・編集したものとなります。
講演会では「withコロナの時代に必要な仕事の進め方」をテーマに、著者の土井あゆみが大事にしていることや「withコロナの時代に対する考え方」などをお話しさせていただきました。
すぐに実践できる内容を記事にまとめましたので、講演会にお越しになられなかった方もぜひお楽しみください。
コロナで一気に世の中が変化した
–新型コロナウイルスの影響で、世の中でもたくさんの変化がありましたが、あゆみさんご自身の働き方の変化などはありましたか?
やはり変化はありました。基本的に、ほとんどの会議はZoomや電話で行なうようになりましたし、講演会も人数を減らして会場規模の半分程度で行なっています。
不便さを感じている人もいるのかもしれませんが、個人的には、移動時間が減ってより有効に時間が使えたり、ウォーキングをしながらZoomで打ち合わせをしたりできるようになったので、見方によっては便利で自由になりましたよね。
–いつか来ると言われていたデジタル化や働き方の変化が、10年早まったとも言われていますよね。
そうですね。SDGsの観点からいうと、通勤による排気ガスはCO2排出量が多く、改善の必要があるとも言われていましたし、同じ場所に集まって仕事をするのではなく、リモートワークで仕事をする働き方も、一部で提唱されていました。
コロナで大変な影響もありましたが、デジタル化や働き方の変化という意味では、世の中の変化の一助になった部分もあるのかもしれません。
コミュニケーションの大事さが浮き彫りになった
–そんな変化の中で、大事にされていることはありますか?
オンラインでのコミュニケーションの割合が多くなったので、いっそうコミュニケーションが大事になってきたと思います。
仕事を進める上で、物理的に一緒に居られない場面も増えてくるので、その時にも業務がきちんと回るようにしていくことが大切ですよね。
ただ、私の場合、実はコロナの影響が出てくる数年前から、体調を崩して現場に出られないことがあったので、先にそうせざるを得ない状況だったんです。なので、あまり大きくは変わっていないですね。
–特に重視しているポイントはあるのでしょうか。
コミュニケーションをとる優先順位を明確にすることですね。結果を出していくために、誰とコミュニケーションを取る必要があるのかを明確にして時間をつくっています。
基本はZoomや電話を使いながら、本当にコアな仲間は少人数で物理的に会っています。必要な仲間とアナログなコミュニケーションをしっかりとっていき、仕事の基準を引き上げるようにしています。そうして、信頼して任せられる仲間がいるからこそ、仕事がスムーズに回っていますね。
状況に左右されず工夫できる組織が伸び続ける
–コロナの影響を受けて感じられたことはありますか?
確かにコロナはとても大きな脅威で、多くの業種が大変な状況になっています。一方で、こうした世の中の情勢は予測できず、管理下にないので、それに一喜一憂しないことも大事だと思っています。
例えば、天気が晴れなのか雨なのかでテンションが変わって、仕事の結果が左右されてしまうのだとすれば、それはプロとして失格です。
同じように、「こういう状況だからできない」ではなく、「こういう状況だからこそ工夫していこう」と努力していく人がうまくいくと思いますし、長期的に繁栄していく組織だと思います。
–とても大事な考え方ですね。最後にこの記事を読んでくださった皆様にメッセージをお願いします。
今の時代、さまざまな事象はありますが、時代とともに変化は当たり前なので、変化に柔軟に対応し、一緒に乗り越えていければ幸いです。