ヴィーガン子育てとは?
そもそもヴィ―ガンとは、健康的、動物福祉、環境への配慮から、日常生活において食事をはじめ、ライフスタイル全般で動物性商品の使用を避ける生き方のことを指しています。子育てにおいてもヴィーガンを選択することもできます。例えば、乳成分ではなく大豆たんぱくで使われた粉ミルクを利用することで乳児湿疹が出なかったという声や、離乳食の調味料にも動物性食品を使うことがないので余計な添加物や保存料などをとるリスクも減らせたという意見もあります。
しかし中には、悩みながら子育てをされている方もいらっしゃるかもしれません。
ヴィ―ガン食で子供は健康に育てられるのかな?
保育園や学校にはいったときに周りの人との違いにどう対応したらいいんだろう?
子供の気持ちはどうだろう?など・・・
そういった不安や悩みを払拭し、自信をもって子育てにも安心してヴィ―ガンを取りいれることができるといいですよね。
ヴィーガンでも健康に育つの?
子供は大人と違って成長スピードがかなり速くなります。その為、幼少期〜思春期の栄養素は健やかな成長に必要不可欠です。
そこでヴィ―ガンの子供が栄養不足に陥らないために日々の食生活でどんな点に気を付ければよいのか、不足しがちな栄養素とその対処法をご紹介します。
まず、肉を取らないヴィ―ガンにとって不足が懸念される栄養素といえば「タンパク質」です。タンパク質は筋肉や臓器、肌、免疫物質等をつくり栄養素の運搬を担っています。そんなタンパク質の中で最も必要なのが「必須アミノ酸」です。必須アミノ酸は、大豆などの豆類やスーパーフードのキヌアなどにも含まれているので、そういったもので補いながらタンパク質をとっていけるといいですね。
次に、ヴィ―ガンにとってタンパク質の次に不足が指摘される栄養素が「ビタミンB12」です。ビタミンB12は血液や皮膚、赤血球の生成にも関わってきます。ビタミンB12は、細菌や酵母で作った発酵食品や、植物性の代替ミルクやシリアルをとることで接種することができます。
そして最後に「カルシウム」です。カルシウムは骨や歯の材料として使われています。これは豆腐や海藻類でも摂取できますし、ひじきは他の海藻に比べてよりカルシウムの吸収率を上げてくれるビタミンKも含まれているので、積極的に取り入れてみてもいいかもしれません。
このように植物性食品しか食べなくても、正しい栄養学やヴィ―ガンの最新情報を収集して、賢く計画的にヴィ―ガンライフを続けていくこともできます。
ヴィーガン子育で大切にすべきこと
そしてヴィ―ガン子育てで一番大切なのは、親が子供に強制しない事だと思っています。子供はいろんなものに興味があるため、その好奇心を満たすことも大切ですし、なにより子供自身が納得して食事を選択することが家族の幸福にも繋がります。
自宅のご飯はヴィーガンであっても、保育園や小学校の給食は、バランスを重視して様々な食材を使用して献立が組まれていると思いますが、子供自身が様々な食材や食事に触れ、好きなものを自由に選択できるといいですよね。
最近では、食の多様性や環境問題を絡めた食育の1つとして、月に1度のペースで完全植物由来の材料のみを使用した給食を発案する小学校もあるそうです。
このように正しい知識を身に付けることで、ヴィ―ガンを子育てに取りいれていけるといいですよね。